「外壁の塗装がパラパラ落ちてきて心配…」「屋根の色あせも気になってきた…」
そんなお悩みからご相談いただいた、外壁・屋根塗装の施工事例です。
外壁はパワーボードの上にアクリルスキン吹き付け仕上げ、屋根はカラーベストと瓦棒屋根、さらに塔屋ありという、外装全体のボリュームが大きい建物です。
今回は、アクリルスキンの吹き付けなので、骨材がパラパラと剥離するのを防ぐ施工と、屋根の遮熱性アップを意識した塗装プランをご提案・施工しました。
足場仮設・全体チェック
足場を仮設し、
足場から建物全体をぐるっと確認して、ひび割れやサビ、劣化の程度を細かくチェックします。
この段階で
- 外壁の塗装の剥がれ
- 雨戸や庇など鉄部のサビ
- 屋根の色あせ・汚れ
などを確認し、最適な塗装仕様を決めていきました。
高圧洗浄で汚れをしっかり除去
次に、高圧洗浄機で屋根から順番に洗浄していきます。
- コケ・カビ
- 砂ぼこり
- 古い塗膜の浮いている部分
などをしっかり落とすことで、後から塗る塗料の密着を高めます。
ここを丁寧に行うことで、塗装後の持ちが大きく変わります。
鉄部のサビ止め塗装
まずは鉄部の下地処理を行います。
- 雨戸
- 庇(ひさし)
- 瓦棒屋根(細い板金部分)
などの鉄部に、エポキシ系のサビ止め塗料を塗装しました。
サビ止め塗料のメリット
- サビの進行を抑えて、長持ちさせる
- 上塗りの塗料がしっかり密着し、はがれにくくなる
アルミ部分にはマスキングテープでしっかり養生をして、
塗料が付かないようにしながら丁寧に塗装しています。
屋根塗装:遮熱塗料で夏場の暑さ対策
屋根は、まず下塗り(シーラー)からスタート。
スレート屋根の合わせ目(谷間)は、先に刷毛で丁寧に塗り込み、
その後ローラーで全体を均一に塗装していきます。
屋根は一度真っ白な下塗りでしっかりと土台を作った上で、
遮熱専用の下塗りを行い、上塗りには日本ペイントの「サーモアイSi」を採用しました。
使用塗料「サーモアイSi」のポイント
- 屋根の表面温度を抑える遮熱塗料
太陽光を反射しやすいので、夏場の屋根の温度上昇を軽減します。 - 室内の暑さ対策・エアコン効率アップにもつながりやすい
外壁下塗り:パラパラ落ちる外壁を固めるシーラー
外壁は、表面に凹凸のある仕上げ材(アクリルスキン)が吹き付けられており、
劣化によって骨材がパラパラと落ちる状態になっていました。
そこで、まずは2液性のシーラー(下塗り材)を吹き付け施工しました。
2液型シーラーの役割
- 弱くなった外壁表面をぎゅっと固めて一体化させる
- 上から塗る塗料の密着を高め、はがれを防ぐ
- パラパラと剥離していた骨材が、乾燥後はしっかり固定される
この工程を丁寧に行うことで、外壁塗装の持ちが大きく変わります。
外壁上塗り:色あせに強い高耐久塗料で仕上げ
外壁の仕上げには、日本ペイントのラジカル制御型ハイブリッド塗料「パーフェクトトップ」使用しました。
使用塗料「パーフェクトトップ」のメリット
- 紫外線による色あせ・ひび割れを起こしにくい塗料
- 従来の一般的な塗料よりも、ツヤと美しさが長持ちしやすい
- 雨だれや汚れが付きにくく、お手入れがラク
「ラジカル制御」というのは、紫外線で塗料が傷む原因となる成分の動きを抑えることで、塗膜の寿命を延ばす仕組みです。
難しい言葉ですが、簡単に言うと“長持ちする外壁塗装のための新しい塗料”というイメージです。
付帯部塗装で細部まできれいに
- ベランダ天井:薄いベージュ系
- 外壁・ベランダ内壁:落ち着いた茶系
- 雨樋・配管:こげ茶
- エアコンカバー・雨戸:建物に合わせた白系
と、全体のバランスを考えながら色分けしました。
施工完了
足場の解体が完了して塗装工事が完成しました。
まとめ|外壁・屋根塗装は「下地づくり」と「塗料選び」が重要です。
今回の施工では、
- 高圧洗浄での汚れ落とし
- 外壁を固めるシーラーによる下地強化
- 屋根の遮熱塗料
- 外壁の高耐久塗料
といった工程を丁寧に重ねることで、
見た目のキレイさだけでなく、家そのものを長持ちさせる塗装に仕上げました。
「外壁が粉っぽい」「屋根の色あせが気になる」「暑さ対策も考えたい」
といったお悩みがあれば、外壁塗装・屋根塗装のタイミングかもしれません。
お住まいの状態に合わせた最適な塗装プランをご提案いたしますので、
まずはお気軽にご相談ください。












































